寝返りしやすい寝具とは?①
寝返りの重要性は前回お話ししましたね。
では、どの様な寝具が適しているのでしょうか?
腰痛がある方が、腰だけに負荷がかからない様な低反発で体圧分散されたものを選んでしまう方が非常に多いように見受けられます。
一時しのぎ、という意味であれば腰痛が少し楽になったかも?と感じる方もあるでしょう。
しかし、マットレスの柔らかさや体重によって上の図の様に人それぞれです。
更にカラダが沈み込むことで寝返りがし難くなってしまうという重大な欠点があります。
この様なマットレスを選ぶべき対象は、寝たきりで寝返りが出来ないような状態の方です。
いわゆる『床ずれ』を起こしてしまう方には部分的に圧が集中しないようにする為にはとても良い利用方法です。
寝返りが出来る方が何故その様なマットレスを選ぶ必要があるのでしょうか?
実際に多くの方がその選択をしても2年後、3年後の症状が一向に良くならない方が来院され、寝具選びについて相談されます。
当院では寝具の販売は一切行っておりません。
あなたのカラダに合わせて選ぶ基準を提案することは可能です。
その基準とは、簡単に言うと『出来る限り高反発』です。
畳程の硬さの上に薄い敷布団で寝てみてください。
その状態ですぐに痛みが出る方はカラダに異常があるとすぐに気づけます。
既に背中や腰に症状がある状態では痛くなるのも当然です。
しかし、それらの症状がスッキリ治ってしまうと、その様な所で寝ても痛くなり難くなっている事に気が付く筈です。
もちろんそのままず~っと寝ることは出来ません、だんだん圧迫されている所が辛くなり無意識に寝返りをして圧迫されていた場所を解放しようとします。
これが重要な所です。
時間と共に寝返りを繰り返して歪みも朝にはリセットされていれば良いからです。
すぐに痛くならない程度で出来るだけ高反発のものを選んでみてください。
高反発の方が寝返りをする時に楽にコロンと寝返ることが出来ると思います。
私自身も様々なマットレスを試しましたが、今使っているものはネットショッピングで7000円程で購入した硬めな高反発の物です。
10万を超えるような高いマットレスは私には合わないと分かりました。
その理由はまた次回に、