妊活と自律神経の関係を知っていますか?
自律神経を整えて妊娠〜出産〜子育てへの準備は出来ていますか?『』
『自律神経』が乱れているから妊娠しないの?
『自律神経』が乱れているのが影響しているの?と疑問に思ったことはありませんか?
実際に、『自律神経』ってよく耳にするし、何となくゆっくり休めば良いのかなぁ?と考えたりしますよね。
実際に当院に来られる方の多くは、あなたと同じ様に思っています。
これから、自律神経とは何か?どうすると良いのかをわかり易くお話しますね。
自律神経とは?
自律神経とは主に『交感神経』と『副交感神経』のことを言います。
交感神経:心身を活発に導く緊張・興奮の働きをします。
副交感神経:心身を休息に導く、リラックスの働きをします。
交感神経と副交感神経をさらに詳しく見てみましょう!
交感神経:血流、血圧を上げるため心拍数が上がり、筋肉に緊張を入れて活発に動ける状態になります。
副交感神経:血流、血圧を下げるため心拍数が下がり、筋肉をゆるめてリラックス出来る状態になります。
共に逆の反応が出ていることが分かりますね。
どちらが良い悪いというものではありません。
生活の中で『交感神経』と『副交感神経』のバランスが大切になってきます。
『交感神経』と『副交感神経』のバランス?
『交感神経』:『副交感神経』は90:10であったり30:70であったりと常に変化しています。
今から寝ようとしている時に交感神経が優位に働き90:10の状態ですと寝られないですね。
昼と夜では下図のように入れ替わっています。
今のあなたに合わせた状態に無意識にバランスを取ってくれている自律神経はとても大切なものだと少し分かって来ましたね。
自律神経は内外から得られた情報に対して自動的に反応する神経です。これは本人の意志とは関係なく、呼吸・血液循環・体温調節・消化・排泄・生殖・免疫などの機能を無意識のうちに調節しています。
不規則な生活習慣、過度のストレスなどを続けると、このバランスが乱れ、心身に様々な症状が現れます。この状態を自律神経失調症と言います。
自律神経失調症(自律神経のバランスが乱れると現れる症状)
自律神経失調症は、カラダの一部が痛んだり精神的に落ち込むなどの症状が現れます。
これは環境やその人により複数の症状が重なって出ることもあれば、症状が出たり消えたりすることもあります。
そのような事から、治療方法は心身両面から行う必要があります。
以下に主な症状について書いてみます。
- 頭痛、耳鳴り、疲れ目
- 動悸、息切れ、手足のしびれや痛み
- 胃の不快感や吐き気、下痢、便秘
- 肩こり、首こり、腰痛など筋肉の痛み
- 生理痛、生理不順、不妊、射精不能
- めまい、微熱が続く、倦怠感
- フラフラして力が入らない、ほてり
- 食欲がない、睡眠障害
少し挙げただけでもこんなにたくさんの症状があり、1つだけでなく複数重なって現われることもあるのが自律神経失調症です。
他にも精神症状として、
- イライラする、怒りっぽくなる
- 不安感、恐怖心におそわれる
- 記憶力や集中力の低下
- やる気が出ない、ぐに悲しくなって落ち込む
などがあり生活に支障が出てきます。
自律神経失調症(4つのタイプ)から分かること
◆本態性型自律神経失調症 | ◆神経症型自律神経失調症 |
原因……生まれつき自律神経のバランスが乱れやすい 特徴……低血圧、虚弱体質、体力に自信がない人に多くみられる | 原因……心理的な問題による 特徴……自身のカラダの不調に敏感な人、くよくよしがちで神経過敏の人に多くみられる |
◆心身症型自律神経失調症 | ◆抗うつ型自律神経失調症 |
原因……日常生活のストレスを無理に抑えることによる 特徴……最も多くみられる(約半数がこのタイプで現れる症状・重さは様々) | 原因……慢性的なストレスの蓄積によるうつ反応 特徴……几帳面で完璧主義の人に多くみられる |
自律神経が子宮や卵巣を動かしているとすると・・・
そうなのです、自律神経が子宮や卵巣を動かしているのであれば影響が出ても不思議ではありませんよね?
卵巣は妊娠を望むあなたにとても大切な女性ホルモンを出してくれる臓器です。
※女性ホルモンについて少し触れておきますね。
多くの種類があるホルモンの中で、女性の卵巣でつくられているのが『女性ホルモン』です。
女性ホルモンには妊娠〜出産の機能、それに必要なカラダづくり、という役割をもっています。
女性ホルモンには「エストロゲン〈卵胞(らんぽう)ホルモン〉」と「プロゲステロン〈黄体(おうたい)ホルモン〉」の2種類があります。
エストロゲンは「妊娠の準備」、「女性らしいカラダづくり」、プロゲステロンは「妊娠の維持」といった役割があります。
もし、無意識に働いている機能が自律神経失調症のために気づかないうちに悪化していたのであれば、
ホルモンバランスが乱れ、妊活に苦戦してしまうのも理解できるのではないでしょうか。
では、どの様にすると自律神経を整えることが出来るのでしょうか?
今すぐ出来る!自律神経の整え方
①深呼吸を習慣にしましょう!(息をしっかり吐いてあげると大きく吸うことが出来ますよ。)
②反るストレッチ(疲れてくると丸まってしまい呼吸もし難いです。全身を反る方向へ開きましょうね。)
③ウォーキングを始めましょう!(軽い運動を継続する。大股歩きは尚良いです。)
④湯船に入る!(41℃程の湯船に15分ほど浸かりましょう。のぼせないように調整してくださいね。)
⑤スマホを見ない(寝る1時間前にはスマホを手の届かない所に置きましょう。)
先ずはこの5つから始めてみてください。
大切なのは継続です。
継続が苦手な方、今の状態が痛くて辛くて出来ない場合はいつでもご相談ください。
徐々に出来るように変えていけば大丈夫ですよ。